【特別授業】(特非)緑の地球ネットワーク副代表・高見邦雄さんにご講演頂きました


 全学自由研究ゼミナール「SDGsとその先へ:アジアのフィールドで問う未来のかたち」では、12月8日(#09)に、認定特定非営利活動法人・緑の地球ネットワークで副代表を務められる高見邦雄さんをお招きし、特別授業・ワークショップをオンライン開催しました。

 高見さんには、30年に渡る中国の砂漠化地域での生態系修復および貧困農村での住民生活・教育支援活動について、当時の貴重なネガ写真も多く使いながら、お話し頂きました。地球環境問題を現地の課題と結びつけて総合的に対処することの重要性や、これまでの活動の様々な成功・失敗談、それらの要因、日中戦争の激戦地ゆえの現地の人々との関係構築までの困難、第一線の専門家らを巻き込んできた取組み等、数多くの貴重な教訓と経験を教えて頂きました。
 ワークショップでは学生から、今日まで長く活動を続けてこられた理由や、取組む上での障壁、NPO/NGOの活動資金について等、多様な質問があり、時間いっぱいまで活発なやり取りが行われました。最後には、NPO/NGOによる「草の根」の活動の意義や役割についてのお考え、学生たちへのメッセージも頂きました。

 履修学生と、本授業を担当する本プラットフォームの原特任助教、本学部・人文地理学教室の永田淳嗣教授が参加しました。

 

高見邦雄さん
特定非営利活動法人・緑の地球ネットワーク 副代表

発起人の1人として、1992年に「緑の地球ネットワーク」設立に参加。1994年から事務局長。コロナ禍以前は毎年100~120日間、中国山西省の農村に滞在し、植林活動や貧しい農村での生活支援をおこなっている。活動は国内外で高い評価を得ており、2019年にはNHK world-JAPANの「Side by Side」等でも特集番組が組まれた。これまでに日本政府「外務大臣表彰」(2012年)、国際協力機構JICA「理事長賞」(2014年)、中国政府「友誼奨」(2001年)、山西省大同市政府「環境緑化奨」(2002年)、大同市栄誉市民(2006年)ほか、数々の賞を受賞。
主な著書:『ぼくらの村にアンズが実った』(日本経済新聞社,2003)ほか。

[ 当団体のホームページ ]

[ Prime Minister's Office of Japan, Youtube(ENG)]

 

 

 

 

2021年12月09日