SDGsオンラインセミナー「フィールドで考える持続可能な暮らしと社会:#01 黄土高原農村の自然・文化・国際協力」を開催しました

 総合文化研究科広域科学専攻 人文地理学教室との共催で、SDGsオンラインセミナーを開催し、原特任助教がモデレータを務めました。
 中国北部の黄土高原は、砂漠化の最前線に位置する、乾燥が非常に厳しい地域です。日本の約1.5倍の面積に5000万人以上の農牧民が暮らし、長年「苦しい生活を続ける貧困地域」というイメージが定着してきました。一方で、古代黄河文明が生まれ、草原・遊牧世界と畑作農耕世界との狭間で、独自の文化や技術が育まれてきた土地でもあります。またこの20年ほどは、国際機関や政府、NPO等の活動によって、生態系修復と地域開発が進められ,自然環境と社会に様々な変化が生じています。本セミナーでは、黄土高原のフィールドで長年活動されてきたお2人の講師をお迎えし、多角的な視点から持続可能な暮らしと社会について再考しました。 

・高見邦雄氏:(特非)緑の地球ネットワーク副代表
 「黄土高原における草の根環境協力の歩み」
・丹羽朋子氏:国際ファッション専門職大学講師・国立民族学博物館共同研究員
 「切り紙アート『剪紙』に表された黄土高原の暮らしとコスモロジー」
 
 高校生・大学生含め、国内外から123名の参加者があり、盛況のうちに終了しました。広報に際し、東京大学と北京大学のジョイント研究・教育プログラム「東アジア藝文書院(EAA)」のご協力を頂きました。【関連サイト

2020年11月04日